≫ ポータブルトイレの種類
部屋からトイレまでの短い距離でも移動が困難な高齢者の方もいらっしゃいます。そういう方が無理をしてトイレへ移動すると、転倒してケガをするリスクが高まります。
そのリスクを軽減し安全に排泄する方法として、ポータブルトイレの利用があります。高齢者住宅や介護施設でも導入されているポータブルトイレの種類をご紹介いたします。
プラスチック製ポータブルトイレ
軽量で移動させやすく、比較的安価なのがプラスチック製ポータブルトイレの特徴です。ポータブルトイレには臭いがつきものですが、軽いので洗浄が楽に行えます。
しかし、軽量が故に手すりに体重をかけすぎると動いてしまう可能性があります。そのため、立ち座りの動作が難しい方には不向きです。問題なく立ち座りができる方であれば、プラスチック製でも安全に排泄ができます。
木製ポータブルトイレ
部屋に置いても違和感のないポータブルトイレにしたいという場合は、木製ポータブルトイレがおすすめです。木材でできているので、見た目はトイレに見えません。木製だと重量が重くなるため、移動に手間がかかるものもありますが、メーカーによっては移動しやすいように工夫されているものもあります。
重量のある木製ポータブルトイレは安定感が優れているので、立ち座りの動作が難しい方でもご利用いただけます。一つ注意していただきたいのが、臭いです。木は臭いを吸着しやすいため、手入れを怠ると臭いが染み付いてしまいます。
水洗式ポータブルトイレ
水洗式ポータブルトイレは、まるで部屋にトイレを設置したかのようなポータブルトイレです。汚物を粉砕して圧送するので、排泄後の片付けが不要になります。温水洗浄機能もあるので、局部を清潔に保つことができます。また、紙で拭くよりも皮膚への刺激が少ないので、皮膚のかぶれも防げます。この水洗式ポータブルトイレは、高齢者住宅にも適しています。