≫ 親の介護不安をなくすためには
介護施設の入居待ち、老老介護、介護による家族の負担増加など、介護に関するニュースが世間で注目されるようになりました。日本は少子高齢化が進む一方であり、全ての高齢者が十分な介護を受けられる体制が整っていないといわれています。そのような中で、親の介護が必要になったときの不安を解消するためには、両親との話し合いが大切です。
介護についての考えを聞こう
子供は、「介護のことを親に直接聞くのは気が引ける」と気を使っており、親は「子供にはあまり負担をかけたくない」と考えている方が多いため、親子で介護について話題に出すことはほとんどないと思います。しかし、何も話し合わないままでは、いざ介護が必要になったときにお互いが困ることになるのです。 「将来のために、きちんと準備しておきたいから」と前置きし、介護が必要な状態になったらどのような生活を送りたいのか、きちんと希望を聞いておきましょう。前もって意見を聞いておけば、実際に介護が必要になったときの介護サービス選びに役立ちます。
現状の把握も大切
核家族化により、親と離れて暮らしている方も多いです。一緒に住んでいないと、普段の生活の様子がほとんど分かりません。掃除や洗濯、買い物、料理などが問題なくできているのか、生活の中で不便なことや不安に思っていることはないかを確認し、改善できることはすぐに改善策を実施しておくことが望ましいです。 また、両親の健康状態を把握しておくことも大切です。病気を患っていないか、服用している薬はあるか、かかりつけの医師はいるかなどの情報を確認しておきましょう。
お金の話も聞くこと
介護にはお金がかかります。現在の収入や、手持ちの資産がどれぐらいあるのかを聞いておきましょう。たとえ親子であっても、はじめからお金の話を聞くと不審に思われてしまいます。介護の話をした流れで、自然にお金の話を切り出すとスムーズに話し合うことができます。